よいおっさんへの道

土間 どま ドマ

もう大分昔のことになるが 家を建てるにあたって いくつかのこだわりがあった
あの頃は若かったなあ

① お金がない
② 日本の田舎の民家伝統の間取りを基本とする(田の字プラン・土間玄関)
③ できるだけ天然素材を利用する
④ 施主もできるだけ参加する

そうして 足掛け2年半の歳月を費やして竣工した我が家
なんてことはない 安普請の家
曲がりの梁の木組みやら ①が最大の要因だったのだが 棟梁一人で家を造ってもらった
素敵な建築士の方との出会いもあった

基礎工事直前に この土地が平安時代の寺跡であるとの指摘を受け 工事ストップ
発掘調査 埋め戻し 現状に盛り土をして その上に建築するなら許可する
みたいな お上の指示を受け 泣く泣く受諾
土間 どま ドマ_a0102098_1091059.jpg

それから12年半
この犬(FUTA)も12歳5ヶ月
子どもを育て
風雨にさらされ 陽光に照らされ
FUTAにかじられ なかなかいい感じに 飴色になってきた
昔のように囲炉裏の煙で薫煙されないので 煤色にはなりようもないが
こうやって 文章にしたためてみると あらためて できるだけ時間をさいて この家を慈しんでやろうと思う
坪単価にすれば おそらく30万円台前半の驚異のチープな住宅だけど
私の人生最大の買い物ですもの

それにしても この土間 FUTAの寝室
我が家の関所
6坪12畳分の広さ
昔は 玄関土間があって それを挟んで 母屋と納屋や牛小屋みたいな構造の農家の間取り
それを参考にした
冬は寒いが 夏は風が抜けて快適
マサ土をつき固めたものなので FUTAに掘り返されるのが困りモノ
雨の日でも ここで焼肉ができます
七輪でお魚も焼きます
よって うちのキッチンのグリル 未だ使ったことありません
だって あの引き出しのようなグリル 掃除が大変そうなのですもの
by win-twins | 2007-06-09 10:12 | 家インテリアネタ