中地下にて
先般 ossyanと訪れた うなぎ屋さんの奥さんが 何かの拍子に ふと語られた
「天ぷら やま田」さんの話
美味しい天ぷらが食べたくなったら ふらりと寄るそうな
しかし この夏 食べたいと思ったけど 日中の暑気に負けて 店の前を通り過ぎたとのこと
こちらの奥さん
もう 「天ぷら やま田」さんの 天ぷらは 食べることかなわず となった
この状態になって こちらを訪れるのは2度目
掌を合わさせていただき 本当に心からご冥福をお祈りした
「天ぷら やま田」
なにせ 天ぷら専門店なので
当然 足しげく通ったわけでもないし
もちろん 顔見知りでもない
ご主人と話をしたこともない
一人で 時には妻と 時には家族で 黙って入店して
お品書きを見てその時々 食べたいものを選び
黙って 食べて帰る
ただそれだけの客だった
生まれてはじめて訪れた 天ぷら専門店
中1のときだ 1972年
天丼を食べた
感動した 今でもよく覚えている
ツユは 自分のかけたいだけをかけられる別容器で
家の天ぷらは 最後はもたれたのに こちらのそれは違った
当時の贅沢 表町パターン
日曜 朝一で 映画館で映画を見て 細謹舎(すでに閉店)で思う存分に本を物色して 何か美味しい物を食べて帰る
その中の一つの選択肢として 兄に連れられて 訪れた
天地下から 枝道にそれる それが 中地下
今は ロッツの地下にもつながる
当時は ユニード だったか?
スーパーだったと思うが…
あれから 35年以上になるのか
本当に残念だ
ご冥福を 心からお祈りいたします
決して忘れません
たとえ 私が老人になって
世の中の理がすこしわかりづらくなり
モノを記憶することを やめた状態になったとしても
子どもの頃から こちらでいただいた天ぷらの話を
とりとめもなく 語っていることでしょう
そんな一店でした
本当に有難うございます
by win-twins
| 2008-10-01 18:56
| メシネタ